【大型犬】散歩に必要!リーダーウォークの練習方法

リーダーウォークは大型犬の散歩に必須

リーダーウォークとは?

まず「リーダーウォーク」とは、散歩など犬を連れる時に人が主導(リード)して歩く(ウォーク)方法を言います。

イメージとしては人が先に歩いてその横を犬が付いてくるように歩く方法であり、犬の好きな方向に行くのではなく、人が進む方向に犬が付いてくる歩き方なのです。

散歩はリーダーウォークで

さて、この「リーダーウォーク」。例えば訓練犬においては必須なのですが、ペットとしての家庭犬においても効果を発揮するのは散歩の時。

犬はその習性として好きな匂いを辿っていって自分の好きな方向にずんずん進んでいってしまうことがあります。あるいは嫌な方向に行きたくなくてその場所に座り込んで、石のように動かないという場合があります。

これらは犬が主導を握っている散歩であり、人の言うことをあまり聞いてない状態なのです。

大型犬の場合は特に必要

まだ小型犬の場合は犬が主導の散歩でも大丈夫なところはあります。

人の言うことを聞かずに好きな方向に歩いていったり、他の犬に吠えたりしても力で抑え込めば何とかなります。

ところが大型犬の場合はそうはいきません。

犬が好きな方向に進んでしまうと引っ張られるのは人間です。

うちのシェパもまだリーダーウォークが効いてない時に他の犬と吠えあった時はヤバかったです。

全力でリードを引きしっかりと足で踏ん張ってもズルズルと引っ張られていき、もう少しで一触即発になりそうで怖かったです。

これも犬が主導権を握っていて人の言うことを聞いてない状態だからこそ発生してしまったことで、やはり人が主導する「リーダーウォーク」が必要だなと強く感じたのです。

リーダーウォークは信頼の証

さて「リーダーウォーク」の人が主導する散歩というと犬に自由を許さず付いてこさせる強制的な感じもありますが、そうじゃありません。

これは練習でも注意が必要なのですが、ニュアンスがだいぶ異なります。

イメージとしては犬に無理やり付いてこさせるのではなく、あくまで犬が自発的に飼い主に付いてきている状態のことです。

犬が飼い主のことを信頼しているから付いてくるのであって、飼い主のリーダーシップに安心しているからこそ無駄な警戒や威嚇の必要が無く落着いた状態で居られるのです。

言うならば「リーダーウォーク」が出来ているということは、飼い主との信頼関係がしっかりとある証なのです。

なので練習においても、無理に付いて来させるのではなく犬が楽しくあることが必要です。

リーダーウォークの基本姿勢

まずはリーダーウォークの基本姿勢からです。

人が右に立ち、犬が左です。

左手で綱紐をしっかりと持ちます。この時に正しくリーダーウォークが出来ている状態では綱が弛んでいるのがポイントで、犬が隣にきちんと並んでいる時に弛んでいれば正しく、もし隣に居るのにピンと張っていたら短く持ち過ぎだと考えましょう。

綱紐は、紐を折りたたむように絶対に離さないように握り、左腕全体はどんな状態でも対応出来るように意識しておきましょう。

最初は犬が変な方向に行ってしまうのを防ぐために短く持って力を加えがちになりますが、リーダーウォークはあくまで犬が自発的に隣に居ることが大切です。正しい状態の時は犬の首に負担がかからない事が大切なのです。

犬の首に負担がかかるのは、犬が飼い主よりも前過ぎてしまう時や、後ろで留まってしまうような時です。このような時に力を加えることによって自然と隣に戻ってくるようにするのです。

最初は腕全体で強い力を与えないと元に戻ってこなくても、練習が進むと指先だけを軽く「チョンチョン」とするだけで犬が気付き元に戻ってくるようになりました。

そして元の正しい状態に戻ったら「ヨシヨシ」と右手で背中を撫でて褒めてあげることも大切です。人が右隣を歩いていることが、犬にとって安心出来る状態にしてやることが「リーダーウォーク」の完成形だと思います。

個人的には自分が犬よりも先を歩いている感じで、自分の足の位置に犬の鼻先がある感覚
で歩いています。犬の後ろ側は見えないことになるので最初は何となく不安を感じてましたが、僕自身にとっても犬を信頼してるからこそリーダーウォークが出来るのではと考えたのです。

リーダーウォークの練習前に

さて、リーダーウォークの前提として必要なのは飼い主との信頼関係です。

なのでリーダーウォークだけを練習するというよりも、モチベーターを使っての引張り遊びや、基本的な服従訓練をしながら同時進行的に進めた方が良いのではと思います。

また、うちのシェパの場合は首輪としていわゆるチェーンを使いました。

 

リーダーウォークの練習場所

家庭犬の場合、リーダーウォークの目的は散歩の時のしっかりと飼い主に付いてくることです。ですが、散歩に使う普通の道路だと犬にとっての匂いや音と色んな誘惑がありますし、他の犬や人あるいは交通の危険性もあります。

なので最初は公園の広場などで周りに誰も居ない状態の時に始めてみるべきです。

そして慣れてきたら公園の散策してみたり、道路に出てみたりと徐々に刺激がある場所へと移していくのが良いかと思います。

周りに誰も居ない場所で、まずは犬の注意を飼い主に集中させます。

モチベーターにせよ、おやつにせよ、何かご褒美となるものを持って犬を自分の右隣に座らせます。自分の右胸のところで持つようにすると、犬の視線とご褒美と自分の視線が一直線になるかと思います。

この状態で「マテ」をし、出来れば10秒くらい視線を外さずにずっと待てることが理想で、待てることが出来たらご褒美をあげます。

これが出来るようになってきたら、今度はそのご褒美を右胸の所に持った状態で、今度は様子を見ながら歩き始めます。

歩きながらも「犬の視線、ご褒美、人の視線」が一直線になるのがポイントで、この時に「アトヘ」など付いてくる命令を同時に掛けます。そしてこれを何度も繰り返すようにして、歩いている時は人に集中すること、そして横を歩くとご褒美を貰えること、「アトヘ」などの命令語をを覚えてもらいます。

とにかくしつく何度もやるようにすると、次第にご褒美が無くても、あるいは命令語が無くても、人に集中しながら横を歩くことを覚えます。

うちのシェパの場合は、普通に歩きながらも声をかけると耳をぴくんと動かすのが人の話を聞いている証拠であり、このような時だったら他の犬に会ったりしても吠え合ったりせず、大人しく居られます。