6月の北海道「函館大沼」が最高だった【プリンスホテル】
個人的にも今回の旅行は別格です。
というのも、幼い頃に行った初めての旅行がこの函館大沼であり、自分の中でとても印象強く残っている場所なのです。
いわば原風景と言える場所であり、心の奥底にある記憶と、目の前との現実とをすり合わせる旅行となることでしょう。
季節は6月。
梅雨のない北海道は6月でも雨(および雪)が少ない季節であり、涼やかなそよ風を感じることを期待して旅立ちました。
大沼国定公園
函館空港から車で1時間ほど。
北海道駒ヶ岳の裾野に広がるこの周辺は「大沼国定公園」と指定されている場所であり、その美しさから「日本新三景」にも選ばれています。
特徴は大沼に浮かぶいくつもの小島群であり、その数は120にも達します。
小島群は密集しているため、その間は水路のように入り組んでいて、場所によっては小さな隠れた沼があるような風景となっているのです。
まるで南国のマングローブ林のようであり、その水路をボートで進んでいったり、島々の遊歩道を歩くだけでもおもしろく、心地良い時間が過ごせるのです。
大沼の周囲は25kmほどと湖ほど大きくなく適度な大きさです。
観光客はそれなりにいる(特に中国韓国からの来日客が大半を占める)ものの、首都圏の周りとは人も車も数が基本的に違う。主要な観光スポットを外れると人も少なく混み合うということはありません。のんびりとした時間が流れ、静かに風景を楽しめるのです。
雄大な風景を馬で進む
標高は1100mほどの低めの山であるが、なだらかな裾野が広がりゆったりとしている。モネの絵のような大沼の湖水に、この駒ケ岳の背景を加えることで一つの完成された絵画となるのです。
そしてこの駒ケ岳は現在進行系の活火山です。火口部周辺は入山規制されていて、頂上には立ち入ることが出来ません。しかしそのお陰で、周辺の広い範囲に渡って人家は少なく、少し上に上がるだけで荒涼とした風景に出会えるのです。
ここでは馬に乗りました。
本格的に「馬に乗る」という経験は初めてだったのですが、ここでの乗馬は本当に楽しかった。周りに人が居ない広大な低木地帯を背の高い馬に乗って進むのは、まるで西部開拓時代の荒涼とした大地をひたすらに進む開拓民の気分でした。
駒ヶ岳の森林限界はわずか標高300mとされているため、少し高度を上げるだけで背の高い樹木は姿を消しナナカマドなどの灌木が中心となります。足元は火山灰であり、馬が歩を進める度に砂煙が立つ。時々キタキツネがあぜ道にひょっこりと顔を出し、森の中からはカッコウの鳴き声が響いている。
そうした風景の中を、大人しく調教された馬に乗ってゆったりと進むのは本当に素晴らしい時間でした。東京に戻ってきても度々思い出すのですが、ビルに囲まれた今の目の前こそが幻で事あるごとに戻りたくなるような、心の底にしっかりとしまわれた経験でした。
「馬に乗る」ということを技術面から考えると、初めてでもまあ何とかやっていけるかなという感想でした。(最初はどうなることやらと思いましたが、、。)
馬も犬と同じく、人のことを見ています。
こいつなら大丈夫だろうという思いが強くなると度々「道草を食う」という行為に走ります。「手綱を握る」ことをしっかりとするのが大切で、進む方向であったり、進むスピード、道草を食うこと(禁止事項)を人の方が手綱を握って調整するのです。
ただ、犬(特にジャーマン・シェパード)が速効性のある戦闘機やスポーツカーのような動きをするのに対し、馬はゆったりとした大型の客船のような動きでした。
コツは目の前の5m先を見ながら、馬がとるであろう行動を予め予期すること。
急に動かそうと思ってもダメで、ゆったりと手綱を調整するのが大切で、そのために進む道とその時の馬の動きを予測する必要があるのです。
自分が向かいたい方向があれば余裕を持って手綱を引く必要があるし、段差があればそれを避けるような方向へと誘導する。興味を抱くような草があれば手綱に緊張を与えておく必要があります。馬にただ乗せてもらうのではなく、人の方が周りを見渡し、絶えず頭を働かせておく必要があるのです。そういう事をずっと繰り返しながら、信頼感を深めていく。言わば相互理解の深化です。乗り手が馬のことを理解し、馬も乗り手のことを理解する。最短コースのたった90分のことだったけど、最初に比べると少しは馬のことを理解出来るようになったかなと思います。
本当に素晴らしい時間でした。
爽やかな風の大沼プリンス
今回の旅の主目的が「函館大沼プリンスホテル」への宿泊でした。
昔に泊まったのもこのホテルです。広い広葉樹の森の敷地の所々に大小の池沼があり、緩やかな丘の間を曲がりくねった遊歩道が続いています。
記憶の中では晩秋の落ち葉が小道を埋め尽くすような景色でしたが、今回訪れたのは6月です。
晴れた朝。朝食の前にゆったりとした気分で、緑に包まれた森の中を散歩するのは気持ち良く、架けられたハンモックに寝転んで目をつぶると爽やかな風が通り抜けて行きました。
車の音もせず、人の話し声も聞こえず、ただ聞こえるのは小鳥の囀りと、微かな風で揺れる樹々の音だけ。こういった静かで穏やかな時間を過ごすには最適の場所なのです。
施設は年季が入りつつありますが、若い人よりも年配の人が多くて落ち着いています。夜の遅くになると中韓からのバスツアー客の皆さんが到着して、喧しい感じになりますが、食事も風呂もその前に終わって部屋に籠もっているので問題ないです。
翌朝も皆さんは観光地のスポット数を増やすために朝の早くに出発してしまい、部屋から出た頃には元の静かなホテルへと戻ってました。
基本的なチェックアウト時間が12時でありますし、敷地内にはホテルのブレッドが売っているパン工房もあります。プリンスホテルのブランドではありますが、街なかの高級ホテルに比べると価格も抑えられています。
何日かここに滞在して、観光にアクティビティ、そして昼寝を楽しむにはもってこいです。
北海道新幹線が開通し、終点の新函館北斗駅からも大沼周辺は行きやすい場所になりました。
6月北海道は素晴らしく、気持ちの良い旅行となりました。
唯一の心残りは、6月1日に解禁された真イカ(スルメイカ)をほとんど食べなかったこと。今度は心置きなくイカを食べるぞと心に誓っております。
つづいて大沼から函館の市街地へと向かいました。
初めての冬の「札幌」の周り方
ほぼ初めての北海道に行ってきました。
飛行機が高度を下げ始めると、眼下には白い大地が広がっている。雪を被ったいくつもの山々が連なり、青い空を背景にしてまるで壁のようにそびえ立っていた。
羽田空港から1時間30分で到着する新千歳空港はキラキラと陽の光を受けて、眩しいほどだった。
12月になっても夏日があった暖冬の今年ではあるが、北海道にはしっかりと冬が到着していた。
札幌へ電車で向かう
新千歳空港から札幌へは電車「快速エアポート」で40分ほどで行くことが出来る。
自由席で1070円。指定席「uシート」だと520円の追加料金です。通勤路線なので平日朝夕は指定席がおすすめです。
予定では直接ホテル前に到着する高速バスを利用するつもりだったが、事故で高速道路が閉鎖されたため運休だった。吹雪や雪によるスリップ事故での通行止めはけっこう頻繁に起こるらしく、冬の高速バスでの移動は注意が必要そうである。
電車は郊外の風景を走りながら札幌へと向かう。「快速」と言えど途中に何駅か停まる上、平日正午過ぎの車内はのんびりとしていた。車窓から見える住宅は一軒一軒が離れて建っていて、まるで別荘地を思わせるような雰囲気もあった。
建物が密集し、豊平川の鉄橋を渡ったらもう札幌駅だ。
北海道の中心駅であり、南口では北海道一のノッポビル「JRタワー」がそびえる。
利用者数では一日10万人足らずと首都圏では近郊主要駅ほどではあるが、言わずもがな札幌観光の起点でありここから札幌巡りを始めることにする。
札幌観光で知っておくこと
札幌は計画都市である。
碁盤の目のような街区で、それの基準を知っておくと理解しやすいと思った。
中心点は「テレビ塔」で、ここから東西南北に住所が決められている。
横の基準線となるのは「大通公園」でそこを軸に「北◯条」、「南◯条」となっていき、離れるほど数が増えていく。
一方、縦の基準は「創成川」だ。
札幌の中心部を真っ直ぐに流れる人工的な河川であり、ここを境に東側が「東◯丁目」となり、西側が「西◯丁目」となっている。
そもそも札幌の碁盤状の街区は京都を参考に造られた。この創成川は「鴨々川」とも呼ばれているが、その呼び名にも京都の影響があるのかもしれない。
また碁盤の目状の街区には迷いやすいという特徴がある。京都もそうであるが、慣れてしまうと理解りやすい規則的な街区であるがもどこも同じように見えてしまい最初の内は自分がどこにいるのか分からなくなってしまい、意外に迷いやすいのだ。この法則を最初に覚えておくのが大切なのである。
全体的な場所の把握は、やはり札幌駅を中心に考えるとわかり易いと思う。
駅とJRの線路を南北の間と考えて、それぞれ南側と北側に何があるかを知っておくと便利なのである。
例えば札幌の歓楽街である「すすきの」は街の南側。「住所」から「住所」への一帯に広がっていて、北海道一の賑わいを見せているのである。
歓楽街「すすきの」から北方面へ進むにつれて繁華街、商業地へと街の雰囲気は変わっていき「札幌駅」に至るのである。
札幌の象徴的な風景である「大通公園」と「テレビ塔」の周辺エリアは官公庁・ビジネス街エリアであり「時計台」もやはりここである。
一方「北海道大学」は街の北側だ。
札幌農学校を発祥とするこのキャンパスはまるで農場を思わせる広大なものであり、ポプラ並木に銀杏並木と北海道を思わせる風景が広がっている。
街なかにあるにもかかわらず欧米のような雰囲気がある場所で、歴史を積み重ねた建物がいくつもありこの空気感を感じるだけでも行ってみる価値があると思った。
それこそインスタ映えする場所が数多くあるので、カメラ片手に訪れてみても楽しい。
キャンパス内にはしっかりとしたレストランもあり、雪に包まれたエルムの森を眺めながら食事をするのも良いだろう。
札幌観光の際にはぜひ訪れたい場所である。
ただ北大のキャンパスはとてつもなく広い(日本で最大規模のキャンパス面積)ので、かなり歩くことの覚悟は必要です。タクシーで行く場合、観光目的だと正門までしか行ってもらえないが、学部に用事があるとすれば中まで行ってもらえることがあるそうです。
冬の北海道の服装と足元
さて、今回行ったのは12月と冬の時期であった。
(温度グラフ)
気温は氷点下が基本であるし、街には雪が積もっていた。東京での感覚で言えば、大雪の日が毎日続いているようなイメージだ。
雪には十分注意が必要である。
街全体に雪が降り積もっているので滑らないように気をつけて歩くことが必要だし、道の端っこだとけっこう雪深い。履いていく靴に関しては滑らないブーツや防水機能が強いスノーシューズが絶対に良いと思う。
またこれは小樽でのことであるが、つい先程までは青空で太陽が見えたにもかかわらず、その数分後には強い雪が降り始めすぐに吹雪のようになり前方も見えないようなまるでゲリラ豪雪のことがあった。
やはり外に着るコートに関しては雪に濡れても良いような防水の方が良いし、フードがあると頭に雪が降り積もるということが無いだろう。また折りたたみ傘があった方が良いし、手袋も防水が良いと思った。
冬の札幌散歩の服装
・コート(防水、厚手、首元) ・内側:普通 ・予備でウルトラライトダウン ・歩きやすいブーツ/スノーシューズ ・防水/スマフォ対応手袋
一方で、防寒対策ため厚手のコートにウルトラライトダウンにヒートテックと寒さに負けないような服装で行ったのだが、個人的な感想としてはそこまで体感的な寒さは感じなかった。
僕自身寒さには強いというのもあるが、建物や電車の中はかなり強く暖房が効いてるし、札幌は地下街で広範囲に移動出来る。雪の中を歩くと体力を使うのか少し歩くだけで身体が暖かく感じられた。
少なくとも札幌においてはコートの中身はそこまで厚くする必要がなく、東京での服装と同じくらいで十分だと思った。
夜のススキノと札幌ラーメン
札幌は北海道一の大都市であって、大きな商業地である。
パルコや三越といった百貨店もある商業エリアは大通公園の少し南側。お洒落なショップや高級ブランドなども立ち並んでいる場所であり、買い物などを楽しめる場所だ。
そしてその南側。大通公園と並行してつづいているのが「狸小路商店街」である。
こちらはより繁華街要素の強い商店街であり、飲食店をはじめ様々なお店が並んで賑わっている。
そしてそのさらに南にあるのが「ススキノ」である。
この北から南に行くにつれて徐々に猥雑さが増してくるのが、いかにも計画都市ならではという様相であるが、メインストリートである「札幌駅前通」を歩いているとエリアごとに街の雰囲気が変わるのが楽しい。
アメリカの街などはブロックごとに街の特性が違い、一本通りが違うと治安の注意度も異なると言われるがまさにその雰囲気を味わえるのが札幌の碁盤の区画なのである。
表通りを歩いていると急に歓楽街エリアへと突入してい驚いたが、それは碁盤の街区画ならではである。「ススキノ」は歓楽街としても治安が良いとされいるが、それは表通りに面しているからゆえだからなのかもしれない。
驚いたのが表通りに面してガラス張りのバニースタイルのガールズバーがあり、普通に通りを歩いていても丸出しバニーちゃんを眺めることが出来ることであった。猥褻さというよりも昔のキャバレーを彷彿とさせる華やかさで、氷点下の街を歩いているとその暖かそうな店内へと誘われてしまいそうな雰囲気があった。
もし興味があるようならばぜひ行ってみると良いだろう。
まずかった「札幌ラーメン横丁」
札幌と言えば「札幌ラーメン」であるが、今回の旅では失敗してしまった。
当初の予定ではススキノにある味噌ラーメンの有名店「すみれ すすきの店」に行こうとしてたが、お昼の時間はまだ営業前。
代わりに、近くにあるラーメン店が並ぶ「ラーメン横丁」を訪れフィーリングに任せてある店に入ったのであるが、正直あまり美味しいとは思わなかった。
芸能人のサインも数多くあったし、いかにも老舗という雰囲気もあり相当の期待もしていた。元祖という触れ込みはあったが、良くも悪くもイトーヨーカ堂のフードコートでも食べられそうな味だった。ススキノで呑んだ後の一杯としては最適だったかもしれないが、旅の一杯としては失敗してしまったという感想のほうが強かった。
やはり旅行での食事は大切である。しっかりとリサーチをすべきであった。
ラーメン横丁で行くならば
同じラーメン横丁でも「白樺荘」や「弟子屈」や「麺屋 國光」は評判が良いそうです。「ひぐま」はお土産でよく見かけます。もちろん「すみれ」や近くにある「信玄」も良さげです。
あとでタクシーの運転手さんに聞いたが、地元の人はあまりラーメン横丁へは行かないらしい。昭和の猥雑とした雰囲気のある路地裏なので、観光旅行で行きたくなる感じもするがSNS映えと味は別物なのである。
札幌を周るための交通手段
札幌の街なかを巡る場合、思った以上に徒歩で色んなところに行ける。
特に札幌駅を中心として、主要な場所や観光施設は半径1km以内に収まるような感じで、街なかを歩いて巡ってもそんなに遠くなかった。
冬の場合だと道路に降り積もっている雪の方が大変であったが、地下街は発達しているし「狸小路商店街」は900mものアーケードが掛かっている。
一方、公共交通機関として「地下鉄」と「市電」が走っています。
札幌の公共交通機関
中心部から離れた場所である夜景で有名な「藻岩山」へは市電で行けるし、「円山動物園」や「札幌市場」などへと向かう場合には地下鉄「東西線」で行ける。
さらに遠い場所にある札幌五輪のジャンプ台がある「大倉山」や、クラーク博士像がある「さっぽろ羊ケ丘展望台」へはそれぞれの最寄り駅まで地下鉄で行き、そこからバスなどを使うと良いだろう。
地下鉄とバスを乗り継ぐ場合、乗継料金があります。交通系ICカードで支払うと自動的に適用されるので便利です→http://www.city.sapporo.jp/st/josyaken/ryokin/ryoukin.html#densyanoritsugi
1日乗り放題パスもそれぞれある。
平日と土・日・祝日等で使えるものが異なるのが注意が必要です。
個人的には、遠い場所を巡る場合には地下鉄乗り放題パスを使う。一方で、札幌駅周辺やススキノなど中心を周るならば徒歩を基本にしその都度公共交通機関を使うとお得な周り方が出来ると思う。
今回泊まったホテル
地下鉄駅にも市電の駅にも近くて便利な「札幌プリンスホテル」に泊まった。
交通の便が良い上に大通公園やススキノへも徒歩圏内である。狸小路商店街のアーケードが付近までつづいている一方、周辺は官公庁街なので雰囲気は落ち着いている。
新千歳空港からは高速バスが直通だし、札幌駅からは無料送迎バスもある。安心安定のプリンスホテルなので初めての札幌でも間違いない。
やはり札幌(北海道)は素敵な街で何度も訪れたいと思ったので、泊まりやすいホテルや行きたい場所をリサーチし続けたいと思った。
【シェパード】おすすめの首輪は?チェーンの付け方と選び方
おすすめの首輪やチェーンは?
訓練所から帰ってきたうちのシェパ。
いざ散歩に行こうと首輪と紐綱を持って犬に付けさせようと思ったけど、最初の難題はその付け方でした。
訓練所学校で使っているチェーンカラーをそのまま使ったのですが、何しろ普通の首輪と違って付け方が何だかとても難しいものでした。一応付け方は習ったけど、いざ自分で付けようとなったら、、、、知恵の輪のように難しかったのです。
シェパード向き「ドイツ型チェーンカラー」
うちのシェパが首輪として使っているのは「(ドイツ型)チェーンカラー」です。
両端に丸カンが付いている、金属製の鎖がじゃらじゃらとするような首輪です。
同じく金属製の首輪としては「チョークチェーン」とも呼ばれるマンテル型チェーンカラーの方が一般的で色んな犬種でよく使われてるそうです。
しかし、やはりそこはジャーマン・シェパードということなのか(ドイツ型)チェーンカラーでした。
2つの鎖の部分を比較してみるとドイツ型の方がごつい鎖となっているので、力が本当に強い大型犬でも安心感がありそう。さらに普通の首輪じゃなくて、このチェーンカラーを選ぶ理由として犬が強く引っ張っていくと締まる仕組みであり、その付け方や使いこなしが散歩や訓練においてもとても大事なようなのです。
チェーンカラーの付け方
①右手でチェーンの丸カンを持つ
丸カンは両側とも同じ形なので、どちらでも良い
②その丸カンの3つ位下の鎖を、丸カンに通す
左側から丸カンを通し、右側に抜き出します
③丸カンを左手に持ち変えて、通した鎖をずいずい出していく
すると輪っかが出来ます
④丸カンが左側にある状態で、犬の正面から顔に通す
輪っかに、犬が顔を突っこんでくれるイメージです
⑤首輪を通すことが出来ました!
ひとまずこれで犬にチェーンカラーを付けることが出来ました。
あとは鎖が通ってない方の丸カンにリードを付けてやれば、散歩に出掛けられます。
正しく付いている状態
犬の背中側から見ると、チェーンがこのようになっているのが正しい状態です。
鎖が左下から右上の方に抜けていて、右端の丸カンがリードとつながっている状態です。
このようになっていることで、例えば犬が前の方に行き過ぎてしまうと首輪の部分がどんどん締まる形になり、逆に正しい状態の時は首輪の部分が広がる形になるのです。
この状態こそがチェーンカラーを使う意味であり、正しく付けることが大切なのです。
締まるチェーンは苦しくないの?
これは犬にチェーンカラーを付ける際にとても悩むところでありますが、実際締まった状態が続くのは犬にとって苦しいと思います。
というか、散歩中ずっと犬が引っ張り続けて首輪が締まった状態だったならば、これはリーダーウォークが出来てない証拠であり、公園などでリーダーウォークの練習と犬との信頼関係をしっかりする方が先なのではと考えます。
あるいはリードの部分を短く持ち過ぎているなど、飼い主の持ち方・歩き方に問題があるのでそこの見直しが必要です。
あくまでチェーンカラーを使っての散歩は首輪部分は緩い状態であることが基本です。
(イラスト。基本の緩い状態)
普通に歩いている時は丸カンから3つ目位の位置で鎖が弛んでいる状態であり、自分から離れていきそうな時にだけ軽く鎖に振動を与えて元に戻るように指示し、緊急的に強い力で制御することが必要な時にだけ強い力で引っ張るのです。
イメージとしてはきつく締めることによって罰を与えるのではなく、チェーンによって飼い主の合図を犬に伝えるような感じです。
チェーンで犬に送れる合図
前に行き過ぎな時は指先だけで軽くチョンチョンと合図を送り、遅れそうな時も同じくチョンチョンとこちらを意識させます。座らせたいときは上方向に軽く引き上げ、そのまま待たせたい時は腕を固定して動かさないようにします。
基本的には声の命令を聞くとは思いますが、よりその動作を聞いてもらうため、あるいはチェーンだけでも意図を伝えるのが出来ます。
それこそ訓練され、飼い主と信頼関係がしっかりあるような犬だとチェーンを少し動かすだけで人の意図を理解し賢く動いてもらうことも可能です。僕もまだまだですが、練習を重ねていってその段階まで引き上げることが目標です。
散歩や訓練以外の時は外す
さて、このように犬に合図を与えるためのチェーンカラーですから散歩や訓練の時にだけ付けるようにしておいて、それ以外の犬舎の中に居る時などは基本的には外しておきます。
もちろんシャワーをする時など犬を固定する必要がある時は付けますが、それ以外のご飯の時や犬舎の中で自由にしてる時は外した状態です。
いざ「散歩に行くぞ!」とチェーンカラーを持ち出すと散歩に行くのが分かりテンションが一気に上がります。
首の輪っかを作って構えていると自分から鼻先を通して装着しようとしてきます。
本来、シェパードは警戒心が強い犬種であり身に異物があるのは嫌そうですが、散歩は嬉しくまたこれを着けないと散歩に行けないと分かっているのか、自分で付けようとするのです。
とは言え、最初の頃はこちらも付けるのが下手でしたし、シェパも警戒してかなかなか付けるのが難しかったです。出来るだけ狭い場所で大人しく居てもらって頃合いを見てスッと付けるということをやってました。
チェーンカラーを大人しく鼻に通すようになった頃には、ある程度コツも掴めるようになって犬も人も散歩が楽しくなってくる頃ではないかと思います。
シェパードなど大型犬にオススメのドイツ型チェーンカラーです。
また中小型犬の方は鎖が細いチョークチェーンの方が良いかと思います。
【大型犬】散歩に必要!リーダーウォークの練習方法
リーダーウォークは大型犬の散歩に必須
リーダーウォークとは?
まず「リーダーウォーク」とは、散歩など犬を連れる時に人が主導(リード)して歩く(ウォーク)方法を言います。
イメージとしては人が先に歩いてその横を犬が付いてくるように歩く方法であり、犬の好きな方向に行くのではなく、人が進む方向に犬が付いてくる歩き方なのです。
散歩はリーダーウォークで
さて、この「リーダーウォーク」。例えば訓練犬においては必須なのですが、ペットとしての家庭犬においても効果を発揮するのは散歩の時。
犬はその習性として好きな匂いを辿っていって自分の好きな方向にずんずん進んでいってしまうことがあります。あるいは嫌な方向に行きたくなくてその場所に座り込んで、石のように動かないという場合があります。
これらは犬が主導を握っている散歩であり、人の言うことをあまり聞いてない状態なのです。
大型犬の場合は特に必要
まだ小型犬の場合は犬が主導の散歩でも大丈夫なところはあります。
人の言うことを聞かずに好きな方向に歩いていったり、他の犬に吠えたりしても力で抑え込めば何とかなります。
ところが大型犬の場合はそうはいきません。
犬が好きな方向に進んでしまうと引っ張られるのは人間です。
うちのシェパもまだリーダーウォークが効いてない時に他の犬と吠えあった時はヤバかったです。
全力でリードを引きしっかりと足で踏ん張ってもズルズルと引っ張られていき、もう少しで一触即発になりそうで怖かったです。
これも犬が主導権を握っていて人の言うことを聞いてない状態だからこそ発生してしまったことで、やはり人が主導する「リーダーウォーク」が必要だなと強く感じたのです。
リーダーウォークは信頼の証
さて「リーダーウォーク」の人が主導する散歩というと犬に自由を許さず付いてこさせる強制的な感じもありますが、そうじゃありません。
これは練習でも注意が必要なのですが、ニュアンスがだいぶ異なります。
イメージとしては犬に無理やり付いてこさせるのではなく、あくまで犬が自発的に飼い主に付いてきている状態のことです。
犬が飼い主のことを信頼しているから付いてくるのであって、飼い主のリーダーシップに安心しているからこそ無駄な警戒や威嚇の必要が無く落着いた状態で居られるのです。
言うならば「リーダーウォーク」が出来ているということは、飼い主との信頼関係がしっかりとある証なのです。
なので練習においても、無理に付いて来させるのではなく犬が楽しくあることが必要です。
リーダーウォークの基本姿勢
まずはリーダーウォークの基本姿勢からです。
人が右に立ち、犬が左です。
左手で綱紐をしっかりと持ちます。この時に正しくリーダーウォークが出来ている状態では綱が弛んでいるのがポイントで、犬が隣にきちんと並んでいる時に弛んでいれば正しく、もし隣に居るのにピンと張っていたら短く持ち過ぎだと考えましょう。
綱紐は、紐を折りたたむように絶対に離さないように握り、左腕全体はどんな状態でも対応出来るように意識しておきましょう。
最初は犬が変な方向に行ってしまうのを防ぐために短く持って力を加えがちになりますが、リーダーウォークはあくまで犬が自発的に隣に居ることが大切です。正しい状態の時は犬の首に負担がかからない事が大切なのです。
犬の首に負担がかかるのは、犬が飼い主よりも前過ぎてしまう時や、後ろで留まってしまうような時です。このような時に力を加えることによって自然と隣に戻ってくるようにするのです。
最初は腕全体で強い力を与えないと元に戻ってこなくても、練習が進むと指先だけを軽く「チョンチョン」とするだけで犬が気付き元に戻ってくるようになりました。
そして元の正しい状態に戻ったら「ヨシヨシ」と右手で背中を撫でて褒めてあげることも大切です。人が右隣を歩いていることが、犬にとって安心出来る状態にしてやることが「リーダーウォーク」の完成形だと思います。
個人的には自分が犬よりも先を歩いている感じで、自分の足の位置に犬の鼻先がある感覚
で歩いています。犬の後ろ側は見えないことになるので最初は何となく不安を感じてましたが、僕自身にとっても犬を信頼してるからこそリーダーウォークが出来るのではと考えたのです。
リーダーウォークの練習前に
さて、リーダーウォークの前提として必要なのは飼い主との信頼関係です。
なのでリーダーウォークだけを練習するというよりも、モチベーターを使っての引張り遊びや、基本的な服従訓練をしながら同時進行的に進めた方が良いのではと思います。
また、うちのシェパの場合は首輪としていわゆるチェーンを使いました。
リーダーウォークの練習場所
家庭犬の場合、リーダーウォークの目的は散歩の時のしっかりと飼い主に付いてくることです。ですが、散歩に使う普通の道路だと犬にとっての匂いや音と色んな誘惑がありますし、他の犬や人あるいは交通の危険性もあります。
なので最初は公園の広場などで周りに誰も居ない状態の時に始めてみるべきです。
そして慣れてきたら公園の散策してみたり、道路に出てみたりと徐々に刺激がある場所へと移していくのが良いかと思います。
周りに誰も居ない場所で、まずは犬の注意を飼い主に集中させます。
モチベーターにせよ、おやつにせよ、何かご褒美となるものを持って犬を自分の右隣に座らせます。自分の右胸のところで持つようにすると、犬の視線とご褒美と自分の視線が一直線になるかと思います。
この状態で「マテ」をし、出来れば10秒くらい視線を外さずにずっと待てることが理想で、待てることが出来たらご褒美をあげます。
これが出来るようになってきたら、今度はそのご褒美を右胸の所に持った状態で、今度は様子を見ながら歩き始めます。
歩きながらも「犬の視線、ご褒美、人の視線」が一直線になるのがポイントで、この時に「アトヘ」など付いてくる命令を同時に掛けます。そしてこれを何度も繰り返すようにして、歩いている時は人に集中すること、そして横を歩くとご褒美を貰えること、「アトヘ」などの命令語をを覚えてもらいます。
とにかくしつく何度もやるようにすると、次第にご褒美が無くても、あるいは命令語が無くても、人に集中しながら横を歩くことを覚えます。
うちのシェパの場合は、普通に歩きながらも声をかけると耳をぴくんと動かすのが人の話を聞いている証拠であり、このような時だったら他の犬に会ったりしても吠え合ったりせず、大人しく居られます。
【オシッコ問題】大型犬散歩とトイレトレーニング
トイレトレーニング大作戦は試行錯誤の連続
うちのシェパのおしっこ問題
うちのシェパードはトイレトレーニングが大変でした。
飼い主としてはおしっこをする場所とタイミングは出来るだけ決めておきたくて
- 散歩中に公園や空き地などで人が立ち入らなくてしても良さそうな場所
- 決まった時間に庭のトイレと決めた場所
これらの場所でおしっこをしてもらうことを望んでました。
しかし、これをトレーニングするのがなかなか大変だったのです。
「散歩」=「おしっこ」としない
我が家では以前、柴犬を飼っていたのですがその時はもうちょっとおしっこ問題が簡単でした。
というのも、小さい頃は家中でおしっこをばら撒いていてものの、成長するにつれて決まったトイレシートの場所でしかしなくなり、そして1歳を過ぎる頃になると朝夕の散歩タイムの時にしかオシッコ・ウンチをしなくなりました。
「散歩」=「おしっこ」
という方程式がこの子の中で出来上がっていたようです。
僕自身が子供だったせいもありトイレトレーニングを特にしなかったのですが、それでも自然に出来るようになりました。
そういった経験のため、新しく飼ったシェパに関しても同じように散歩中にすることを考えていたのですが実際はなかなか難しかったのです。
「散歩」=「おしっこ」
という方程式を考え直さないと、なかなか上手くいかなかったのです。
大型犬のトイレは大変です
そもそも大型犬はオシッコもウンチも桁違いに多いです。
オシッコはバケツを引っくり返したように大量ですし、ウンチも袋に入れると重量感があります。家の中の間違った場所でしてしまうと、まさに大惨事の事態となってしまいます。
また、うちのシェパが住んでいる環境は住宅街なので、自由に散歩中にトイレをさせるわけにもいかずどこか決まった場所でしてもらう必要がありました。
そしてマーキングの問題もあります。
散歩中に電柱などの匂いを嗅いでマーキングをするのが犬にとっての自然な現象なのでしょうが、やはり住宅街で飼っているということ。そしてリーダーウォークによる散歩のことを考えると好き勝手に匂いを嗅いでオシッコ・ウンチをしてもらうわけにはいかず、どうしてもトイレトレーニングの必要があったのです。
とは言えオシッコもウンチも自然現象。犬の生理的なスケジュールに合わせてトイレトレーニングを試行錯誤していったのです。
犬のトイレ時間を把握する
まず、うちの犬がどのような時間でトイレをするのかを観察しました。
訓練学校の先生によるとシェパードの場合は6時間はトイレを我慢出来ることを聞いていましたが、実際は6時間以内でもトイレをしてしまうことがありましたし、逆に10時間経っても我慢出来ることもありました。
例えば
夜間だと前日の夜7時から翌日の朝7時まで12時間トイレをしないことが多々ありましたが、昼間だと正午12時にトイレをさせても夕方6時前によくトイレをしてしまっていました。
この原因を突き詰めると、訓練学校では夕方の4時前後をトイレタイムとしていて、どうもその時間にトイレをするという習慣が出来ていたようです。
最終的には出来るだけ飼い主の希望に沿ったトイレスケジュールをしてもらいたいものですが、やはり最初のうちは犬の生理的に沿ったトイレ時間に合わせて考えたほうがトイレ作戦の成功の秘訣な気がします。
わざとトイレを失敗することも
犬は頭が良い動物です。
わざと間違った場所でオシッコをすると飼い主が片付けをするために犬舎やゲージに入ってきてくれることをしっかりと見ています。わざと間違った場所でトイレを失敗することは、犬にとっては飼い主が自分をかまってくれる成功でありご褒美と考えてしまうのです。
うちのシェパも
一回オシッコをする→飼い主が片付ける→ゴミを処理するために犬から離れる→その隙にまたオシッコをする→飼い主が片付ける→ゴミを処理するために犬から離れる・・・(無限ループ)
まあ無限ループというのは言い過ぎですが、さすがにこいつわざとやってるな(#^ω^)という時が多々ありました。
トイレを失敗することが犬にとってのご褒美とならないような飼い主の行動を考える必要があるのです。
トイレトレーニング大作戦
さて以上のことをまとめると
- 犬の生理的トイレ時間を考え前倒しに動く
- トイレの失敗に関しては出来る限り無視する
というのを基本柱にしてトイレトレーニング大作戦を考えました。
また、うちの場合は冒頭のように①散歩中は決まった場所でする②家では庭の決まった場所でするというのがトイレ作戦の前提条件です。
前提条件に関しては、例えば「ゲージの中のトイレシートにしてもらう」や「散歩中だったらどこでしても良い」など環境や犬種によって違います。それぞれの条件に合わせて作戦立案を考えることが大切なのです。
①魔の4時前にトイレさせる
うちのシェパの場合、まずどうしてもトイレをしてしまう魔の午後4時。例えば昼過ぎに一回トイレをさせてもどうしても我慢出来ないらしく、垂れ流してしまうようなオシッコをしていることが多々ありました。
これはさすがに可哀想だし、これが続くと犬舎の中でトイレをしてしまうことを覚えてしまいそう。この魔の4時の前にトイレのために庭に出すことを優先的に考えました。
家の者で上手く時間を調整しながら、誰かしらがトイレに出せるように考えました。
②トイレをする命令語を決める
またこの時、トイレをして良いことを理解してもらうための命令語を決めました。
例えば盲導犬の場合は「1、2、1,2,(ワンツーワンツー)」というのをトイレをして良いという命令語のようですが、このように決まった言葉を決めておき、オシッコをする時に声を掛けてやるのです。
これを覚えてもらうとこの後に散歩に出た時に同じ言葉をした時にトイレをしやすくなり、この後のトイレトレーニングもしやすくなると思います。
③トイレは命令した時と覚えてもらう
これらを繰り返してトイレは外で命令した時と覚えてもらいました。
うちのシェパの場合は「魔の午後4時」、「朝の散歩」、「夜の散歩」を基本にし、後は失敗した時間を考えながら調整を繰り返して、トイレの時間を決めていきました。
そしてトイレの時は命令語の言葉をかけて、オシッコをしてもらいました。
④わざと失敗した時は無視
このように犬の生理的状況や6時間以上空けないようなトイレ時間をさせていたとしても、その合間にオシッコをするような時はわざと失敗している事が大いに考えられます。
そのような時はわざと失敗すると、飼い主が見に来てしまうことを覚えてしまっているからであり、それを忘れてしまうために、失敗をした直後は片付けをせずに無視して、時間を空けた後にとくに声も掛けずに淡々と片付けをしました。
⑤犬舎の床の状況も影響してるかも
うちのシェパがトイレを覚えなかった原因として、小さい頃に過ごした環境がトイレの場所の把握がしづらかったのかなとも考えます。
というのも犬にとっては広めでかつ脚にも良さそうかなというので、広めの場所でしかも人工芝を敷き詰めてしまい、ゲージの中以外だったらどこにでもトイレをして良いと考えさせてしまったのではないかと思うのです。
人工芝だとオシッコをした後にきれいに掃除をしてもどうしても臭いが残ってしまいます。犬は決まったところにオシッコをする習性があるため、その広く広がった人工芝だったらどこにでもトイレをしても良いと考えてしまい、なかなか決まった場所に定着出来なかったのかなとも思うのです。
少なくともトイレトレーニングが出来た後だったら人工芝も良かったのかもしれませんが、最初のうちは清掃のしやすさを第一に考えた住まいとするのが大切かなと思います。
犬を飼うことは試行錯誤の連続ですが、ウチの場合はオシッコ問題。これが一番大きかった気がします。
【対処法】犬が飛びかかる。マウンティングの意味?じゃれてるの?
散歩で飛びつくシェパードは怖いんです
うちの犬の飛びかかる癖
訓練所から戻ってきたシェパですが「飛びつき癖」はまだありました。
例えば犬舎の中に入っていている時。その中に飼い主が入っていくと身体全体で喜びを表現しながら嬉しがるのですが、そこで興奮し過ぎて飼い主に飛びかかってきます。
尻尾をプリプリと振りながら顔を舐めてきて、これはこれでかわいいものですが、何しろシェパードは巨体。
今思えば、子犬の頃から飛びつき癖はあって小さい時から飼い主と会うと喜んで飛びかかってきていました。
しかしこの飛びかかりも大きくなってくると、ちょっと怖い。
たぶん、本人(犬)としては子犬の時と同じように喜んで飛びついてきているつもりなのでしょうが、これだけ大きくなってしまうと顔に飛びかかるほどの高さがありさすがに後ずさってしまいます。
実際問題、前足の巨大な爪が当たると僕の腕はミミズ腫れが簡単に出来ますし、服はすぐに泥だらけになります。シェパの頭と僕の頭がぶつかって僕の方が脳震盪のようにくらくらしそうになったこともありますし、顔を引っかかれたら何しろ危険です。
マウンティングになることも
さらにこの飛びつき行為、いわゆる「マウンティング」になってしまうこともあるのです。
マウンティングとは
相手に乗りかかる・のしかかかる行為を意味する語。動物が交尾のため背後から乗りかかる体勢、あるいは自分の優位を顕示するため相手に乗りかかる体勢。
簡単に言うと、飛びつき行為を続けてしまうとことで犬が自分の方が偉いと思ってしまうのです。
最初のうちはじゃれているつもりでいても、成長と共にこれがマウントへとつながってしまい、飼い主よりもマウント上優位な順位と考えてマウンティングを行ったり、わがままになったり飼い主の言うことを聞かなくなってしまうのです。
現にうちのシェパもマウント(順位付け)で上の順位であると考えている僕にたいしては、せいぜい飛びかかってきても顔を舐めるくらいで「スワレ!」と命令すればすぐに座りますが、マウント(順位付け)が微妙な別の家族に対しては着ている服を引っ張ったり、噛もうとしたりとマウント(順位付け)に対する挑戦をしかけています。
正直、言うことを聞かなくなったシェパードは大変です。
散歩中に好きなように引っ張られるとそれを止めることはほぼ不可能ですし、
散歩の飛びつきは本当に危険
また、飼い主にならともかく散歩中などに他の人に飛びつこうとすることは絶対に防がなければなりません。
本人(犬)としては攻撃の意図が無く喜んでいるだけにしても、相手の方の服を汚してしまったり、思わぬケガをさせてしまったりと大きな危険があるのです。
シェパードはその珍しさからか散歩中によく声を掛けられます。
場合によっては小さなお子さんを連れたお父さんお母さんからも声を掛けられ犬を触りたがるのですが、そういう時は本当に危険です。
伏せの状態にさせて大人しく触らせているかと思いきや、人懐っこさからか喜んで小さい子に飛びかかってしまう可能性も捨てきれません。小さい子にとって体重40kg超のシェパードの危険性は実際に発生しなくても想像出来ると思います。
いずれにせよ「飛びつき行為」は危ないことであり、出来るだけ早いうちに止めさせるのが大切です。
またシェパード以外のワンちゃん(例えばトイ・プードルのような小さな子でも)でも飛びつき行為の意味や危険性は同じであり、やはり対処は必要なのではと思います。
飛びついてくるとかわいいけど、
(引用)
僕がシェパードを相手にしてみて、実際に効果がありそう(かなぁ)と感じている事です。その子ごとの性格や犬種による違いもあります。参考程度に考えそれぞれにご対処ください
思い返してみればシェパが小さい時に飛びかかってくるとかわいくて、ついつい撫でまくってしまい、大いに喜ばせてしまったかなぁと思います。
これをし過ぎてしまったことで犬にとっては「飛びつき行為→嬉しく正しい行為」であると考えさせてしまったのかなぁと反省してます。
いくら小さくかわいい子でもシェパは大きくなると野獣になります。そして飛びつき行為は危険な行為へと結びつきます。小さいうちに対処しておくのが大切であり、小さいうちの方が直しやすいと今になって考えます。
いざ直そうとなり、僕が何よりも大切にしたのは次の二点です。
・とにかく知らんぷりをする
・落ち着かせるようにする
これは「飛びつき行為」はあまり意味の無い行為であり、あるいはイケナイ行為である事。そして出来るだけ落ち着かせるように嬉しいヒートアップを起こさせない事を心がけました。
「飛びかかり」への対処法
具体的には以下のような事を実践しました。
飛びついてきたら無視
まず「飛びついてきたら無視」これを徹底しました。
基本的には飛びついてきても撫でることは一切せず、声を出すこともせずひたすら地蔵のように固まってました。どんなに尻尾を振って喜んで顔を舐めてきても、とにかく無視です。本当だったらワチャワチャ撫でたくなるところですが、とにかく無視です。
相手が落着いてお座りなり、腰を下ろすまでとにかく無視です。落着いて静かになった時になってはじめて「ヨシヨシ」と軽く撫でてあげます。
今までは嬉しい時は飛びかかりテンションを上げて喜ぶことを、何事も無いような事であると考えさせてあげるのです。
犬舎やゲージは落着いてから
犬はやはり本能的な生き物なので、テンションが高い時はより本能的に動き飛びかかろうとしてきます。
なので犬に触れるときは、その前に犬自身を十分に落ち着かせました。
例えば犬舎に入る時、飼い主が外出先から帰ってきてゲージから出そうとすると全身で喜びを表現すると思います。そんなに喜んでくれると飼い主にとっても嬉しいもので、一刻も早く犬に触れたくなってしまいますが、その時は我慢。
やはり「スワレ」態勢など落着いた状態になってから初めて犬舎に入るなり、ゲージから出してあげるなどするのです。
忍法「地蔵の術」と「ヒラリの術」
また大きいシェパの場合、攻撃性の無い飛びかかりにしても飼い主自身がケガをしないように対処することも大切です。
場合によっては顔に届くくらい飛びつきますし、爪でミミズバリにされたりもします。出来るだけ怪我を負わないように、飛びつきそうになった時に僕は次のようにしました。
地蔵の術
基本的には手を前に組んで直立不動の状態でいました。高さを少しでも下げると顔までの距離が近くなってしまうので絶対に足腰は屈まず、もしもの時は腕でガードです。
腕を組むとなんとなく安心感があるので威厳を持って命令出来ますし、ついつい撫でてしまうことも我慢出来ます。
ヒラリの術
そして同時に犬の動きに対してヒラリと身を避けます。
喜んだ犬は前から飛びついてこようとしますが、そのポーズを見せた時に左右どちらかの脚を軸にしてくるりと身をかわすのです。犬は習性的に逃げたものを追いかけますし、人がヒートアップすると犬もヒートアップします。
大切なのは犬が立ち上がった時に何気なく横にスッと避けることで、これを繰り返すことで立ち上がっても人にも褒められず、触ることも出来ないということを思い込んでもらうのです。
噛んだら叱り出てしまう
もし、飼い主への飛びかかりの時に噛みつき行為が出たら絶対に叱ります。
どんな時でも噛み付きは厳禁であり、事故につながる行為であり、マウント(順位付け)への挑戦です。
僕の場合もただの飛びつきの時は無視するだけですが、甘噛みでもしそうになったら「いけない!」と叱り、それでも止まらないようだったら犬舎から出てしまいました。
というか、飼い主に対して噛み付くような時はまだマウント(順位付け)や犬との信頼関係が出来てないような段階であり、そのような時はリーダーウォークや訓練遊びなどして信頼関係を作る方を優先した方が良いと思います。
散歩中に飛びかかろうとしたら
散歩中に他の人や犬に飛びかかるのは、飼い主に対してとまた別段階の注意が必要です。
威嚇行為の飛びつきはもちろん、喜んでの飛びつきにしても、服を汚したり大きな事故へとつながる可能性があり、ここだけは徹底的に注意します。
まず散歩中は飼い主が周りの状況をしっかりと把握し、車の運転をするように近づいていくる人や犬に対して注意を払うと共に、もし危険因子がありそうならリードをしっかりと短く持ち相手との距離を保ちます。
もし飛びかかりを見せそうになったら、リードを強く後ろに引いたり、「後へ」と命令し犬に注意を促します。もし飛びかかってしまった時などは「イケナイ」と叱ります。
これは基本的なリーダーウォークや、「イケナイ」や「スワレ」が理解る段階です。やはりこれらは大切だなと思います
この辺りが出来るようになってきたら、他の人や犬とも触れ合ってもOKかなと考えております。その場合も大型犬などは「伏せ」の状態にして、未然の事故を防ぐのが大切かなと
飛びかかりによる賠償問題も増えている今、やはり他人への飛びかかりは注意しすぎるということは無く、その子の訓練状況や状態によって適切な対処をとるのが大切だと思います。